比較的短期間で会社から300万円一括払いを獲得

  • CASE723
  • 2022年06月17日更新
製造職
茨城県
男性
40代
後遺障害等級:12級9号
傷病名:左中指挫滅
労災支給額:124万1868円
会社からの賠償額:300万円
総額:424万1868円

業務内容

お菓子製造工場における機械の清掃作業

災害の状況

お菓子の製造機械の清掃中、自動で閉じる設定となっているバルブが閉じるまでに手を引き抜くことができず、左手中指の先端部分を切断してしまった事案。

相談内容

上記の事故でKさんは左手中指の先端部分を欠損し、12級9号の認定を受けました。
自動で閉じる設定となっている機械の設定解除方法をKさんは知らされておらず、Kさんは大きな怪我を負ってしまいました。
重大な怪我であるにもかかわらず、会社は事故の翌日から出勤を命じ、Kさんは休んだら解雇されるのではないかと不安になり、痛みに耐えながらも仕事を続けてきました。
その後も会社側の対応が変わらないため、会社の責任を追及すべくご相談いただきました。

ベリーベストの対応とその結果

労災事故について会社側に責任を追及するにあたり重要なのは、会社側がいかなる義務を負い、それにどのように違反したかということです。
本件事故においては、会社側が当該バルブが閉じることにより清掃作業員が危険にさらされる可能性があることを認識していながら、清掃作業員に対して当該バルブが自動で閉じる設定から手動で閉じる設定に切り替える方法を教えていなかったこと、当該バルブ付近の清掃をするにあたって十分な注意をするよう指導がなされていなかったことが問題となりうると判断し、会社側に安全配慮義務違反を追及することとしました。

交渉にあたっては、Kさんのケースで考えられうる最大額を請求しました。
しかし、①Kさんが比較的賃金が安い清掃作業に長年従事してきたため、基本的な収入額が少ない額と認定される可能性が高いこと、②Kさんも当該バルブの危険性については認識していたことから、Kさんの過失が相当程度認められる恐れがあること等の理由により、訴訟での解決にはリスクがあることから、交渉での早期解決を目指しました。
その結果、当初の請求額からは金額も下がってはしまいましたが、労災保険からの支給額に加え、300万円の支払いを一括で受けるとの解決に至りました。
代理人になった旨の通知を送ってから、年末年始を挟み、解決まで約3カ月程度と比較的早期の解決をすることができました。
不満を抱きながらも働き続けていてはこのような解決に至ることはなかったでしょう。Kさんが一歩を踏み出したからこそ得られた結果であるといえます。
このように、早期にまとまった金額での解決ができることもありますので、労災事故により怪我を負われた方は、是非ベリーベスト法律事務所にご相談ください。

全国の各オフィスから寄せられた解決事例をご紹介しております。(※ベリーベスト法律事務所全体の解決事例となっています)