訴訟で300万円の賠償金を獲得した事例

  • CASE605
  • 2020年07月31日更新
建設職
東京都
男性
50代
後遺障害等級:準用11級
傷病名:頚椎捻挫、腰部挫傷、四肢挫傷
労災支給額:509万3542円
会社からの賠償額:300万円
総額:809万3542円

業務内容

Sさんは船上作業員として、海上での掘削業務等に従事していました。

災害の状況

1日の業務が終了して台船を係留場に戻す際に、同僚が台船の位置を調整するためにバックホーを旋回させたところ(バックホーの先端を川底に差し込んで旋回させるなどすることにより、台船を動かすことが可能です。)、バックホーの後部がSさんに当たってしまいました。

相談内容

Sさんは労災保険を利用して治療に励みましたが、頚部、腰部、右ひざに痛みが残存し、障害等級準用11級の認定を受けたとのことで、会社に対する損害賠償の請求をしたいとご相談いただきました。

ベリーベストの対応とその結果

ベリーベストでは、労働局から関係資料の開示を受けて損害額の精査を行いました。会社に対して損害賠償請求をする旨の通知書を送ったところ、弁護士が代理人として就任し、交渉の余地はないとのことでしたので、やむなく訴訟を提起しました。

訴訟では、事故状況、会社の過失、損害額と、ほぼ全てが争点となりました。Sさんと何度も打合せを重ねたり裁判例を調査するなどして主張を展開していきました。裁判官の心証は、残念ながら当方の主張の一部しか認められないものであり、1500万円ほどの請求に対してせいぜい100万円程度しか認められないものでしたが、粘り強く和解交渉を行い、300万円で解決することとなりました。
Sさんからは、「お金の問題ではなく、頑張って戦ってくれたことがうれしかった」とありがたいお言葉をいただき満足していただくことができました。

労働災害は、全ての事案について会社に責任があるとは限らないばかりか、事故態様から争いになることも多くあります。主張立証の方法や請求の可否の判断は、我々弁護士にとっても容易なものではありません。会社への責任追及をお考えの際は、労働災害事案の経験が豊富なベリーベスト法律事務所までご相談ください。

全国の各オフィスから寄せられた解決事例をご紹介しております。(※ベリーベスト法律事務所全体の解決事例となっています)