重傷案件で治療中からしっかりフォローし高額の賠償金で示談

  • CASE595
  • 2020年07月15日更新
建設職
男性
20代
後遺障害等級:併合5級
傷病名:急性硬膜下血腫、脳挫傷、右側頭部頭蓋骨欠損等
労災支給額:約800万円
会社からの賠償額:約5000万円
総額:約6000万円

業務内容

建設作業員

災害の状況

Aさんが建設現場の足場付近で作業をしていたところ,クレーンで吊られていた鉄骨が落下してAさんの頭部に当たり,Aさんは負傷しました。

相談内容

Aさんはかなりの重傷を負い,数度の手術を経て未だ治療中でしたが,高次脳機能障害の症状が現れていました。AさんとAさんの親族は,Aさんの将来に不安を感じていたため,きっちりとした賠償金を受け取るため,ベリーベスト法律事務所に相談しました。

ベリーベストの対応とその結果

Aさんは鉄骨が頭部を直撃したことにより,複数の後遺症が残ることが予想されました。そこで,まずは症状の全体を把握するため,病院から医療記録を収集し,医療記録を確認しました。Aさんの各症状について,医師の治療・検査はしっかりしており問題ありませんでしたが,高次脳機能障害について,症状固定時期を見極めるために引き続き治療を続けることとなりました。 その後,すべての症状について症状固定となり,障害補償給付の請求手続へと進みましたが,結果は高次脳機能障害について9級(併合7級)という結果でした。しかし,Aさんの労働能力の低下が適切に判断されていないと思われたことから,審査請求を行うこととなりました。審査請求に当たっては,Aさんと一番身近に接していた親族に改めて日常生活状況報告書を書いてもらい,面接時の応答の仕方などについてもアドバイスを行いました。その結果,原判断が覆り,高次脳機能障害について7級(他の後遺症と併せて併合5級)を獲得することができました。 その後,会社への損害賠償請求へと進みました。損害賠償請求先は,勤務先(孫請)・下請業者・元請業者がありましたが,最終的に元請業者と勤務先に絞って交渉を進めていきました。重傷事故であり,医療記録を含めた証拠資料が多量となったため,検討に要する時間もかかり,また,過失に関する評価もなかなか合意点を見出すことができず,交渉は長期に及びました。しかし,最終的には,訴訟外の解決として納得できる水準で示談に至ることができました。 ご依頼を受けてから最終的な解決までかなり長い期間を要しましたが,適切な賠償を得るために粘り強く本件と向き合った結果,納得のいく後遺障害等級を獲得し,満足できる賠償額を得ることができました。

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