ブランド品の偽物を販売し、大規模な被害が生じたが、可能な限り被害者との示談を成立させ、執行猶予付きの判決となった

  • cases90
  • 2017年01月23日更新
男性
  • 男性
  • 財産事件
  • ■犯罪行為 詐欺
  • ■罪名 商標法違反、詐欺
  • ■解決結果 懲役3年 執行猶予5年

事件発生の経緯

Aさんが社長として会社を立ち上げ、従業員らとともに衣類等のネット販売を行っていたところ、有名ブランド数社の偽物の商品を販売するようになり、数億円分の偽物の商品を販売したという事案でした。

ご相談~解決の流れ

離れて暮らしていたAさんのご家族からご依頼を受け、頻繁に接見に行き、捜査の状況に合わせて、今後の見通しの説明や、取り調べに対する供述についてのアドバイス等を行いました。

また、ネット販売の形であったため、被害者多数の犯罪でしたが、共犯関係にある従業員らの弁護人とも連絡をとりながら、複数の被害者の方々との間で示談を成立させました。

さらに、Aさんのご家族、友人ら多数に減刑を望む嘆願書を書いていただき、執行猶予付きの判決となりました。

解決のポイント

大規模な被害を生じさせてしまった事案であり、Aさんが主導して行った犯罪でしたが、可能な限り多くの被害者の方と示談を成立させたこと、この事件は会社を続けて従業員の生活を守るために行ったことであり、Aさん個人は利益を得ていなかったということを書証や証人尋問を通して主張立証したこと、そして、今後Aさんがご家族と一緒に仕事ができる環境を整えたことなどから、社会内での更生が妥当であることを真摯に訴え、執行猶予付きの判決を得ることができました。

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