主婦の休業損害が争点となった事案

  • CASE1048
  • 2020年10月13日更新
女性
  • 50代
  • 女性
  • 主婦
  • 示談交渉
  • 主婦・主夫
  • ■後遺障害等級併合14級
  • ■傷病名右橈骨遠位端骨折 左第4趾基節骨骨折、頚部挫傷、右足関節捻挫、右足関節皮下血腫、頭部挫傷、胸部挫傷、腰部挫傷
  • 最終示談金額417万6405円

ご相談に至った経緯

Aさんは、ご主人が運転する車の後部座席に乗車されていました。事故現場は、十字路交差点です。
Aさんが乗車していた車両は、優先道路を走行されていたところ、加害者車両が一時停止線を無視して直進してきたため、衝突してしまったという事故でした。
運転手の他、助手席には娘さんが乗車されており、ご家族皆お怪我をされていました。とりわけ、Aさんのお怪我が一番酷く、骨折もされていました。症状固定までの通院期間も1年ほどありました。

ご相談内容

運転手であったご主人様と助手席に座られていた娘さんは、お問い合わせをいただいた時点で、既に示談成立されていました。ご本人様でご対応されたようです。

Aさんは、お問い合わせいただいた時点で、未だ治療継続中でしたが、弁護士に依頼する事故は重傷事故の場合であり、Aさんの事故態様でご依頼をされることについて躊躇いがおありでした。

弁護士特約にご加入されていることから、弁護士介入により何らのデメリットもないこと、介入によるメリットについてご説明差し上げたところ、少しでも示談金増額の余地があるのであればお願いしたいと、ご依頼を決意されました。

後遺障害申請も検討されていたので、申請手順についてもご説明させていただきました。また、パートをされていましたが、主婦休業損害を請求できると判

ベリーベストの対応とその結果

交渉段階では、慰謝料額や後遺障害慰謝料、逸失利益について、請求額満額は到底難しく、かなりの譲歩を求められました。とりわけ主婦休業損害については、かなりの低額の提示でした。
娘さんもご同居されていましたが、成人されていることから、依頼者様に代わって家事業が出来たのではないかという主張をなされ、なかなか当方請求額に近づきませんでした。

Aさんとご相談したところ、骨折もして、仕事も休み、家事にもかなりの支障があったこと、今でも後遺症に苦しんでいるのに、低額譲歩は、到底納得できない、時間がかかっても構わないというご意向でしたので、紛争処理センターでのあっせん手続きを申立てることにしました。

申立書の準備に早期に取り掛かり、交渉決裂後、速やかにあっせん手続きに移行できたと思います。あっせんにおいても、相手方保険会社は主に、主婦休業損害額を争ってきました。
最終的には、交渉段階で相手方保険会社が提示していた休業損害の倍の額で合意成立となりました。

また、その他、後遺障害慰謝料、逸失利益についても、交渉段階での相手方保険会社の提示額から大幅な増額での合意成立となり、Aさんもご納得の内容でした。あっせんの手続きに移行したため、交渉で終了する案件に比べて時間を要してしまいましたが、交渉での提示額よりも高額な金額での和解となりました。
交渉にて納得の行かない金額で示談せずに、あっせんまで粘った成果を実感できた事案でした。

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